これからの設計

事務所の登録は五年ごとの更新。平成30年に開設してはじめての更新となりました。
この5年で状況はだいぶ変わってきていると感じています。
CGやBIMを勧められることも増えました。学生は最初からCGを扱い、学生のうちに一級建築士の資格を習得したりもできるようになりました。今後は仕事自体がチャットGPT的なものに奪われるのではないかという人もいます。
私は2000年(平成12年)にはじめて設計事務所に就職しましたが、PCの性能がまだまだでminiCADやJWCADでさえよくフリーズしてとても効率が悪かったと思います。

これだけ効率化した時代にでは一体何を考えて設計をするのか・・・
今のところチャットGPT的なものは、前川〇〇風とか吉村〇〇風とかいうのはすぐにつくってしまいそうだなと思っています。過去の人の意匠をまねて現代風にアレンジなんていうのもやってきそうです。コンクリートで安藤〇〇風というのもできてしまいそう。ゆくゆくは複数の作家のいいとこ取りなどもやってくるのでしょう。
周辺環境や施主の条件から最適解を導き出すというようなこともいずれしてくるでしょうか。

そう考えてくると、全く新しい概念をつくり出すことが重要なのではないかと思います。たとえば、チャットGPTに「脱nLDK」と入力してもまともな答えは返ってきません。世間ではなんとなく使われている場合もありますが、設計の世界ではまだはっきりとした理論も概念も構築されていないから、「脱」と「nLDK」の組み合わせでしか答えてこない。ただ学習能力はすごいと聞いているので、そのうち(私より先に?)解を示してくるかもしれないが。

世の中が変わろうと、今までにない建築をつくりだすことを目指してこつこつとやっていくことには変わりないと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です